菅田将暉主演で大ヒットしたドラマ「ミステリと言う勿れ」。
私は原作の漫画を全巻買っていますが、小説家としても学ぶ点はたくさんあります。
そのため今回はミステリと言う勿れからミステリーを学んでみましょう。
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ミステリと言う勿れあらすじ
ミステリと言う勿れの主人公は大学生(久能整)です。
久能整は普通の大学生としながら友達がおらず、一方で洞察力に優れ心理学にも詳しく、この物語で探偵のポジションを担います。
第一話で自分が殺人犯に疑われたことから刑事数人と仲良くなり、自ら事件に巻き込まれることや刑事から相談されることで殺人事件と関わっていきます。
作品名に反してミステリーの王道と言えるでしょう。
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ミステリと言う勿れはドラマと原作で異なる
ミステリとと言う勿れの原作は漫画です。
現在13巻まで発売されており、半年に一冊ほどの遅いペースで発売されます。
一つの事件で2, 3巻を使います。
ミステリと言う勿れはドラマと原作でいくつか違いがあります。
ミステリと言う勿れドラマと原作の違い1.原作のライカは二重人格のまま
物語のヒロインであるライカは幼少期に父親からの性的虐待を受けて多重人格になりました。
元の人格(千夜子)と最後に残った人格(ライカ)の二重人格として入院しており、ライカが主人公の久能整と出会いましたよね。
ドラマではライカが最後消えてしまい非常につらい別れとなりましたが、原作では健在ですので一先ず安心してください。
ミステリと言う勿れドラマと原作の違い2.原作は終わっていない(ドラマ最終回がひどいには納得)
ミステリと言う勿れのドラマはとても完成度が高く、原作好きとしても夢中になりました。
原作と順番は異なりますが基本的にはキャラクターやトリックに忠実でした。
ただし最終回だけテイストががらりと異なり、私もがっかりでしたしひどいという評判が立ちましたよね。
これは原作ではなくオリジナル脚本を使ったことが要因だと思われます。
ドラマとして一旦終わらせなくてはなりませんからね。
ただし新幹線でのエピソードは原作にあります。
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ミステリと言う勿れの映画も原作にある
ミステリと言う勿れはドラマ最終回のあとに映画が上映されました。
これは原作にあるエピソードで、実は原作では序盤の方に出てくるのですが、完成度の高い好きな話です。
ドラマの最終回の続きではないためそこは注意が必要かもしれません。
ミステリと言う勿れのガロはどうなった?は原作でもまだ
ドラマを見た方はミステリと言う勿れのガロはどうなった?と思うでしょう。
実は原作でも小出しにされていますが未だガロ編は完結していません。
謎の医師の屋根裏に潜入しているところから、再び久能整のメインストーリーに移ってしまいました。
ミステリと言う勿れは伏線回収が上手い
ミステリと言う勿れから学べる点は、伏線をきちんと回収することです。
ドラマの目的は視聴率ですので、回収もしない意味不明な伏線が度々見受けられます。
最終回が終わった後に「あれは何だったんだ」と話題になることも多々ありますよね。
しかし小説では伏線の回収は必須で、回収しないまま終えてしまうと作品の価値を落とします。
新人賞では致命的と言えるでしょう。
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ミステリと言う勿れの犯人はサイコパスが多い
ミステリと言う勿れはしっかりとトリックと伏線があるため、アクションオチやご都合主義オチはありません。
ただし犯人は何かしらの信念を持ったタイプというより、理解不能なサイコパスであることが大半です。
この点はミステリーとしての作品を邪魔しないので問題ないでしょう。
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ミステリと言う勿れあらすじ考察まとめ
ミステリと言う勿れはミステリー小説を書いている人にもぜひおすすめの漫画です。
ぜひ参考にしてみてください。
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